国内製造ワインの主な表示ルール

6月21日の酒販ニュースに表示ルールの詳細が掲載されてましたので、ご紹介したいと思います。現行の業界自主基準と新基準案です。

産地・収穫地の表示については、現行は使用したブドウがすべて国産で同一産地のブドウを75%以上使用した場合に産地(収穫地)の表示が可能ですが、新基準案では日本ワインであり、同一産地のブドウを85%以上使用した場合に産地(収穫地)表示が可能となるようです。これはEUの基準に合わせて85%としたとのことです。

ブドウの品種の表示については、現行が上位2品種までのブドウの使用割合の合計が75%以上で、少ない方の品種が15%を超えるものが表示可能ですが(ロゼは除く)、新基準案では日本ワインであり、上位2品種までのブドウの使用割合の合計が85%以上で大きい順に表示が可能となります、また、3品種以上の表示は使用割合が85%以上で、かつ使用割合を併記した場合のみ可能のようです。

年号・収穫年の表示については、現行が使用したブドウの全部が国産であり、同一収穫年のブドウを75%以上使用した場合に表示が可能でしたが、新基準案では日本ワインであり、同一収穫年のブドウを85%以上使用した場合に年号が表示可能のようです。

日本酒も国産米を国内で醸造したものに限り日本酒としていく動きもあるようです。日本ワインの原料である国産ブドウの重要性が高まっていく中、生産量が減少傾向にある甲州市として中・長期的な対策を考えていきたいと思います。

DSC_0183