3月16日に長野県東御市へ新規就農支援の研修に行ってきました。長野県は新規就農に対して積極的に情報発信しており、その中でも東御市はいち早く先進的な取り組みを始め、その支援策や連携体制などを勉強してきました。
東御市は合併前の東部町時代から農業支援に力をいれており、「農業農村支援センター」を平成10年に設立し、地域支援、担い手支援、労働力確保、荒廃農地対策などに市、議会、農業委員会、農協、県、農業共済組合、中山間地域、各地区、農家など市内全体で取り組んでいました。また、市の新規就農者住宅とトレーニングセンターを運営しており、長野県より早くから新規就農里親制度を運用してたりと、他の市町村が現在考えていることをすでに実践していました。さらに長野県の農業試験場を有償譲渡されており「サンファームとうみ」を所有しており、各種圃場や研究施設があり、トレーニングセンターもこの中にあります。
また、JA信州うえだが出資している㈲信州うえだファームでは農業経営を行いながら耕作放棄地対策、新規就農者の雇用、樹園地継承推進事業など地域農業を維持していくための活動を行っています。
今回の研修で施設等については特殊な状況などがあり、取り入れることは難しいと感じましたが、農業支援の体制や支援内容など甲州市でもアレンジして取り組めることがいくつかありましたので、意義のある研修となりました。また、他の地域との一番の違いが、地域農業に対しての行政、農協、地域の農家さんたちの問題意識の高さと情報が共有できる体制を作り上げたことだと思います。東御市にも甲州市と違った悩みもあるようですが、産地間で連携して農業を支えていく良いきっかけにもなりました。