ワイン産地ならではの体験

先日、友人から1本のワインをおすそ分けしてもらいました。

それは友人の父親が、甲州市のあるワイナリーと契約栽培しているマスカット・ベーリーAを仕込んだワインでした。

ありがたいことに今の仕事をしていることで、これまでさまざまなワインをテイスティングさせていただきましたが、親しい友人の家で作られたブドウで醸造されたワインを飲むのは初めての経験でした。

そのワインは非常に口当たりが軽く、フレッシュかつフルーティーで飲みやいワインでした。

ワインの原料となるブドウはテロワールが大切という話をよく聞きます。土地や土質、気候などはもちろん大切です。さらには栽培している農家さんやその想いも非常に大切なのだと思います。

普段はワインを飲んでいても、その原料ブドウを栽培している農家さんにまではなかなか気が回っていないのが事実です。しかし、今回友人の父親が栽培したワインを飲んでみて、そこに思いを馳せることができました。これからもこの気持ちは大切にしたいと考えています。

今回いただいたワインはおそらく契約栽培先の農家さんへのワイナリーからの還元ワインなのだと思います。ワイン産地ならではの貴重な体験ができたことを少し誇りに感じました。