日本ワインシンポジウム

3月8日に品川で開催されました、国税庁主催の日本ワインシンポジウムに参加してきました。

国税庁の担当者よりワインの表示ルールについて概要説明があり、マスター・オブ・ワイン大橋健一氏よる基調講演となりました。「Reliability、信頼性」「Absoluute vaue、絶対価値」「Sales increase、売上向上」と3つのテーマから日本ワインの可能性についてお話がありました。

信頼性という観点からは、ワインを日本人に売る上で、日本ワインは日本語標記が多くワインの素性がわかりやすく、産地にも気軽に行けるため親しみやすく、信頼性は高い。しかし、海外や外国人観光客に対してはその優位性は正反対となる。次に絶対価値とは、ワインそのものの価値であり、ワインを輸出入した際には、輸送コストや関税等上乗せされ、価値以上の価格がつく。絶対価値を理解した上でワインを説明し売っていく必要がある。売上向上については、メーカーズディナー等海外の生産者が行うのと国内の生産者が行うのではコストが違ってくる。また、ブランドはオントレードで作られるため、レストランのメニューに載ることが一番低コストでのPRになり、飲める場所が限定されることによりブランド力を高める方法もある。さらに、産地名で売れる市場では日本固有品種である甲州は競争が厳しいが、品種名で売れる市場では甲州に優位性がある。など、売上を向上していくためのポジティブ要素はたくさんあるが、そこには必ず落とし穴としてのネガティブな要素もあり、その両方を理解し、説明して上で売っていくことが重要である。

この様なお話だったと思いますが、(私の理解力が足りず、大橋MWの言いたかったことと違う可能性があります…ご了承ください。)今まで聞いてきた様々なワインに関する講演と視点と視野が違い、国内の視点、市場と海外からの視点、市場も含めたお話でした。直接ワインを売る立場ではないのですが、大変勉強になりました。長くなってしまいましたので、座談会と石井もと子氏のお話はまた明日にいたします。

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