近年、醸造用ブドウの畑が着実に増えている長野県塩尻市の様子を見に行ってきました。
実は塩尻は通過したことはあっても、行ったことがありませんでしたが、まず最初に感じたのが、甲州市より涼しい!標高600m以上あるので気温も低いのですが、それ以上に湿度が低く体感温度が違いました。また、塩尻が思ってた以上に平らな土地だったのも意外でした。
実際にブドウも見てきたのですが、棚と垣根のブドウには実や房の大きさに明確な違いがありました。棚のメルローでは甲州三尺のような大きい房もあったり、実も比較的大きめでした。収量としては確実に多いので、契約農家さんとしては棚栽培という選択になったのかなと思いました。
農家の高齢化はかなり進んでおり、栽培できなくなる畑もかなり出てきているようでしたが、ワイナリーが栽培を引き継いでいるそうです。また、高台の方へいくと1枚1枚の面積が5反くらいありそうな遊休農地が段々畑のように続いており、ブドウの苗木が植えてある畑も散見されました。
地形、気候など今後の可能性が大いに感じられた塩尻でした。甲州市では大きな圃場というのはなかなか難しいとは思いますが、今ある畑を次の担い手にしっかり引き継いでいくことができる仕組みが大切なのかと思いました。