ワイン評価会に参加しました

皆様こんにちは、ワイン振興室の小野です。いつもは審査会を開催しておりますが、参加することになりましたのでその報告です。

山梨県ワイン酒造組合は県の果樹試験場と共同で甲州ブドウの優良系統選抜の試験を行っております。昨年の夏に試験園を見学させていただいたのですが、今回は選抜中の5系統のブドウを5社+果樹試験場が醸造したワインを評価する「平成28年度甲州系統選抜試験醸造におけるワイン評価会」が本日勝沼のワインセンターで開催され、勉強のためにと呼んでいただきました。

今回のワインは20リットルくらいと少量の果汁からワインを醸造したので、非常に品質管理が大変だったとのことです。少ない方が簡単なのかと思っていたので意外でした。

約30種類の甲州ワインをテイスティングしたのですが、同じ会社が醸造した5系統を比べると香りの強さなどわずかに差はありましたが、同じ系統を5社が醸造した時の差の方が大きかったです。同じ系統とはいえ栽培地や収穫期、酵母等条件が違うため差異が大きかったと思います。

テイスティングに関しては大変難しく、最初の評価と後半の評価にズレが出てきまして、また最初に戻って再度テイスティングと時間がかなりかかってしまいました。また、評価するポイントをうまく見つけることもできなかったです。評価会の役には立たなかったですが、自分のためには大変よい機会を与えていただき感謝しています。

甲州市でも優良苗木の供給を行っているので、その系統の生育状況やワインとしての評価まで追ってみることは大切ではとアドバイスを頂きましたので、今後提案していきたいと思います。

ブドウは成木になるまで5年以上かかりますので、結果が出るまで時間はかかりますのが、こういう取組がワイン産地には必要だと実感しました。

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