少し遅くなってしまいましたが、4月23日にシャトー・メルシャン主催の「大黒天印甲斐産葡萄酒と十一屋葡萄酒を唎く会」に参加してきました。
野口さんという方の滋賀県にある蔵から発見された葡萄酒だそうです。
右が十一屋が甲斐産商店宮崎醸造元に委託生産させた葡萄酒(約100年前)
左が甲斐産商店の大黒天葡萄酒(約80年前)
甲斐産商店とは日本初の民間ワイン会社「大日本山梨葡萄酒会社」が解散後、その設備等を宮崎光太郎と土屋龍憲が譲り受けて新設した「甲斐産葡萄酒醸造所」の販路拡大のために開業した商店だそうです。
歴史は複雑で説明が難しいのですが、気になる味ですが、テイスティングコメントは
(右)十一屋甲斐産純粋葡萄酒
色 濃い黒っぽい色合い
香 酢酸の香、スパイスの香、よもぎやミント香、薬品臭
味 酸が非常に高い、ドライ、酢酸の香があり、かなり枯れていて果実感があまりない
評価 大黒天印ワインよりも約20年古く、劣化していて技術の差があらわれている
(左)大黒天印甲斐産葡萄酒
色 濃い目の黄色
香 過熟のフルーツ、酢酸の香揮発性が高い甲州ワインの香、ドライフルーツ、煮詰めたリンゴ
味 やや甘み、酸とのバランスがよい、余韻は長め、果実感が若干感じられる
評価 熟成したシェリー酒、80年前のワインとして非常によい
との評価でした。