ワイン原料用甲州種ブドウ全量契約栽培の件

皆さんこんにちは。石原です。久々に情報を提供します。
標記の件については、山梨県ワイン酒造組合が「全量契約栽培化」に向け統一スローガンを打ち出したことは既に皆さんご存知のことと思います。
過日、勝沼ワイン協会の定例会においてこの件を再確認の意味から討議しましたが、ワイナリー間で認識のズレが生じており、共通認識を持っているとは言いがたく、調整が必要であると感じました。
契約とは当事者同士の約束です。勝沼の場合は、昔からの付き合い、また地域柄等その多くが口約束によるもので、契約書を取り交わすケースは少ないのが実態です。
勝沼地域のワイン用甲州種ブドウの収穫量は2014年産実績で約1,300t。その内の約400tが農協を介したブドウになります。
農協通しのブドウについては、生産者とワイナリーとで協定を締結し、その内容に基づいた取引としていますが、今後契約栽培が加速化した際、ワイナリーが出荷団体組合や農家個人との結びつきを強めることが推察されます。
ワイナリーの都合でブドウの数量を決める取引形態を今回の統一方針を契機に見直し、農協が仲介役となる形で生産者の顔と畑がみえる体制にシフトしていくこと。
双方の信頼関係を築きながらワインづくりを進めていくことが要求されています。
無題